top of page

杏林大学大学院保健学研究科診療放射線学分野

1111.png

死後画像撮像技術学(特に造影法)の研究

解剖実習や研究用に供される篤志献体を用い、死後画像のX線CT撮像、MR撮像およびDSAによる造影方法と専用造影剤の開発を行っています。欧米では造影剤を使用した死後画像は普及していますが、本邦では様々な制約から実施件数は決して多くありません。死後は循環動態がありませんし体温も低く、死後変化により生体の画像とは大きく異なることが多々あります。我々は死後画像の撮像方法や造影方法を研究しています。

            教授 山本智朗​

Research_tawara.jpg

MRIの高速化・高画質化・定量化

MRIの高速化・高画質化・定量化を目指し、特にデータ収集及び画像再構成法に関する研究を実施。定量化に関しては、T1、T2、ADCなど、非侵襲的に組織特異度を計測できる各種パラメータの計測精度の向上に関する研究やマルチパラメータマッピングに関する研究、高速化・高画質化に関しては、撮像時間の短縮化に関する研究や、医用画像の応用として、スポーツ医科学やリハビリテーション医学への応用に関する研究等を行っている。

教授 俵 紀行

図_三木.png

放射線がん治療、治療計画に関する研究

放射線を使ったがん治療における、医学物理分野の研究を行っています。医学物理士とは物理学的側面から放射線治療の発展をサポートする職種です。本学では特に治療計画最適化のためのAIの活用や、腫瘍と正常臓器の幾何学的位置関係のみから最適な線量分布を自動で生成するアルゴリズムの開発、自動コンツーリング、呼吸性移動対策、モンテカルロシミュレーションを用いた線量解析などに注力しています。

 

​          准教授 三木健太郎​

HP_森.png

医療画像診断機器の考古学分野への応用

テーマは「医療用画像診断機器の新たな可能性の探求」です。研究対象は遺跡からの出土遺物など考古資料を中心としていますが、X線CT・MRI・トモシンセシスなどを駆使して、未知の物質に対する至適撮像シーケンスの開発や超高空間分解能撮像など、各装置の限界を探る研究に取り組んでいます.さらに、得られた画像データから遺物の年代測定、形状や劣化・保存状況、実測図の情報を提供するなど、学際的な研究を行っています。

​講師 森 美加

%E5%B0%8F%E6%B1%A0_edited.png

微細加工技術を応用した放射線検出器の開発

微細加工技術を応用した放射線検出器(MPGD)の一つであるガス電子増幅装置(GEM)、およびこの技術要素を用いた種々の放射線検出器の開発、検出器基本パラメーターの最適化や、検出器信号処理回路設計を含む検出器システムの研究・開発・性能評価を行っています。特に、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のパルス中性子ビーム照射場の品質保証を目的としたリアルタイムパルス中性子ビームモニタシステムの研究開発を行っています。   

教授 小池貴久

画像_戸成.jpg

臨床診療における放射線治療(特に緩和的照射線治療)

放射性同位元素を用いた放射線治療全般

医材料による放射線照射への影響評価

日常診療に於いて放射線を用いた治療法の有用性の研究(治療効果)と個々の治療法の選択方法、照射方法、得られる効果について一連研究する。特に治療の有効性と相反する正常構造への影響を被ばく線量の観点から評価する。さらに体内に存在する医療材料への照射の影響も研究する。

 

教授 戸成綾子

図_関.png

ラジカル捕捉能に関しての量子化学的検討

放射線、特に低LET線による細胞損傷はラジカルや活性酸素を中心とした活性生成物による間接作用が主体といわれている。放射線により生成したラジカルは極めて短時間で反応するが、DNAよりも先にラジカルと反応する物質があれば影響が低減できる。分子内での電子の状態をシミュレート(量子化学計算)し、ラジカル捕捉能や捕捉反応速度などの化学的な反応を正確に予測することによって放射線防護剤等の可能性を検討している。

准教授 ​関 健介

画像_遠藤.jpg

MRIを用いた生体情報の定量化に関する研究

核磁気共鳴イメージングでは近年、生体の性状や機能を定量的に画像化する技術が注目を集めています。定量的画像診断に期待がもたれる一方、その精度には未だ課題があります。定量精度へ影響する要因を探索すると共に、精度向上を目指して、パルスシーケンス・画像再構成・解析法など様々な角度からその最適化や新たな手法の考案に取り組んでいます。現在は、心筋のパラメータマッピング等、循環器領域に関する研究を行っています。

助教 遠藤祐太

画像1.png

医用分野における画像再構成および画像処理に関する研究​

画像再構成の基本となるRadon変換の逆問題やCT・MRI・核医学・放射線治療に関する画像再構成および画像処理、さらに非破壊検査および放射線計測に関する研究を行っています。トモシンセシスやMRIなどにおいて、少数データからの再構成をプログラミングレベルから行うことで、研究の幅が広がっています。最近は、機械学習における深層学習(AI)を用いた画像処理にも取り組んでいます。      

教授 橋本雄幸

図2.png

核医学の定量精度向上に関する研究

核医学検査は放射性医薬品を使って特定の組織や臓器の機能を画像化する検査で、単に画像化するだけではなく、その機能を数値化(定量)することができます。しかし、その定量精度はまだまだ十分と言えるものではありません。収集処理条件の最適化や空間分解能・散乱・減弱に対する補正の最適化などさまざまな方面から定量精度を向上させるための研究を行っています。さらに、核医学専用防護メガネの開発や圧縮センシングやディープラーニングなど新しい技術の応用も行っています。

           ​准教授 松友紀和

%E7%94%BB%E5%83%8F1_edited.jpg

造血幹細胞の生存と回復に帰す因子の探索

個体への高線量放射線ばく露は、致死的な急性放射線症候群を引き起こす。放射線障害からの回復において最も重要なのは再構成能、即ちクローン増殖能であり、放射線によるクローン増殖能喪失機構が不明なことが、今日の被ばく医療を困難にしている。分子生物学的に造血幹細胞のクローン増殖能維持と回復促進に帰す標的因子を探索し、その成果をもって被ばくを伴う事故対応や医療の進展、放射線治療の個別化への応用発展に繋げたい。

​講師 石川純也

図_深見.png

核医学検査の撮像時間短縮に関する研究

核医学における画質を担保するためには、通常、20分から30分の撮像時間が必要です。この間、患者は安静な姿勢を保持する必要があり、撮像時間が長く感じられることもあります。長時間の撮像によって体の動きが生じ、画質が低下する可能性も懸念されます。しかし、撮像時間の短縮により、患者の苦痛を軽減し、画質の低下を最小限に抑えることができます。様々な技術を活用して、撮像時間を短縮する研究に取り組んでいます。

助教 深見光葉

© Copyright
bottom of page